No.164 [さあ!始めよう、反撃だ!]
2011年4月号



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 【ひねくれコラム】NO・164
 【さあ!始めよう、反撃だ!】
▼『怒鳴り合いも喧嘩もない。本当に
強い国だけが、こうした対応ができる』
『非常事態にもかかわらず、日本人は
冷静で礼儀正しい。中国は五十年後も
実現できない。われわれも学ぶべきだ』
『第二次大戦直後の困難にも匹敵する
大災害だ。重要なのは、ほかの国なら
こうした状況下で、簡単に起こり得る
混乱や暴力、略奪などの報道が、いま
だに一件もないことだ』―ベトナム紙、
中国紙、ロシア紙―
▼米国は原子力空母「ロナルド・レー
ガン」をいち早く派遣した。横須賀の
第七艦隊も動いた。沖縄の海兵隊も動
いた。凄まじい援助体制だ。米原子力
空母が馳せ参じるとはー。イギリスも
フランスも韓国も中国も台湾も他、数
えきれないほどの国、機関が動いた。
▼アフガニスタン南部のカンダハムは、
日本の「兄弟姉妹」に義援金として五
万ドル〔四百万〕送ると発表した。
市長はこう云った。「日本のような国
にとって五万ドルは大した金額でない
ことは知っているが、カンダハル市民
の感謝の表われだ」と。五年で五十億
ドル〔四千五百億〕拠出している日本
に対して。胸が詰まる。言葉が出ないー。

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▼我が日本国民の災害に対する認識は尋
常ではない。阪神大震災でもそうだった。
つまり、泣き叫ばない、愚痴をいわない、
国家に対して恨みつらみはいわない。パ
ニックに陥らない。現実は現実として真
摯に受け止める。
▼「相手を気遣う」「相手を慮(おもん
ばか)る」。「男性は女性をー」「女性
はお年寄りをー」「お年寄りは子供をー」
「子供は赤ん坊をー」。この謙譲〔ゆず
る〕の精神は如何にして培(つちか)わ
れたのかー。
▼スーパーやコンビニのレジを待つにも
列を乱さない。いつ来るやわからない電
車にも、列をなしても乱さない。窃盗は
皆無とはいわない。あるとすれば日本人
として情けない。しかし強奪、略奪の類
(たぐい)はない。世界はそれに驚嘆する
▼統計を見ても、日本国の評価は世界で
もトップクラス。いわゆる信頼される国
家・国民としてー。教育の普及というの
はよそう。世界には勉強したくとも、で
きない子供たちはごまんといる。恵まれ
た環境で育ったことに感謝するべきだ。
▼こういう記事が載っていた。原発事故
の余韻がまだ残る中、危険をかえりみず、
島根県の男性(五十九才)は、半年後に
定年退職を迎えるにもかかわらず、志願
して応援のため福島へ向かった。
「今回の対応で、原発の未来が変わる。

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使命感を持って行きたい」と、家族に告
げ志願した。娘はこう感じた。「家では
あまり話さず、頼りなく感じる父を誇り
に思う。涙が出そうになった」という。
妻は出発を見送り、「現地の人に安心感
を与えるのだから、頑張ってきて」と、
声を掛けたという。命を賭けて原発処理
に取り組むフェイスレス〔顔なき〕プロ
たちに、敬意を表さずにはいられない。
▼韓国中央日報は、こう述べていた。
「仙台空港で避難の、ある男性(七十才)
は、空港付近に住む三十余人が自発的に
毎朝持ってくるおにぎりを食べながら
『私は人生で最もおいしいおにぎりを食
べている』と感激した」と報じた。
▼自衛隊員の妻が夫にメールした。
「大丈夫?無理しないで」と。夫はこう
いった。「自衛隊なめんなよ!今無理し
ないで、いつ無理するんだ」―と。
▼英インディペンデント紙『消えた街。
千人単位の死者。それでも、この国は反
撃し始める』と題した記事で、日本のブ
ロガーが書いた「祖父母たちは戦争の後、
日本国を復興した。我々も同じように日
本を立て直す」という言葉を紹介し、
「この国難にもかかわらず、日本の心意
気は健在だ」と述べたー。
▼それでも立ち上がる。そう、反撃せよ、
日本!尊厳を賭してー。  ―夢追人―

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―編集後記―
*経験豊富な海外の救助のプロも、この
惨状を目の当たりにして言葉を失うほど
だったという。「ハイチやスマトラの大
地震よりも酷(ひど)い」。
*阪神大震災を知る我々としても、想像
がつかない。『TSUNAMI』の恐ろ
しさを改めて感じ入った。
*今回の震災では、各国の援助を受けて
いるが、特に、「米国」「韓国」におい
ては、筆舌に尽くしがたいほどの援助を
受けている。
*小さな、貧しい国も精一杯の支援を申
し出ている。胸が熱くなる。感謝の念を
示すときだ。もちろん世界各国に対して
も「言わずもがな」だ。
*翻(ひるがえ)り、我々に出来ること
は何だ?お金持ちは寄付をすればいい。
募金も参加すればいい。
*では、裕福でない者はどうすればいい
? 健康な人は行け!『献血へ!』。
若者は行け!『ボランティアへ!』。
それが叶わない者は、『祈れ!』。祈り
は、いつでもどこでも、だれでも可能。
*最後に、「日本に、米軍と自衛隊は
必要ないと言った人は、今、如何に考え
るかー?」        ―T・K―


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